
kawazmuri
@01non-kawaz-use
2025年11月17日
読み終わった
@ 自宅
アセクシュアル・アロマンティック(他者に恋愛的・性的な惹かれを感じないセクシュアリティ)の著者によるエッセイ。
世の中の恋愛規範をとても鋭く細かく分析、その問題点を指摘している。
既刊の装いとジェンダー規範について語るエッセイ『かわいいピンクの竜になる』(ロリータファッション好き・気になってる方は読むべし)でも思ったのだけど、川野芽生さんの言葉遣い(言語運用、言葉選び?)や注釈の付け方にはすごく救われる。ジェンダーやセクシュアリティについてたくさん調べて、それらを取り巻く社会構造に自分はどういう違和感を感じているのか、どういう問題があるのかをたくさん考えて言語化してきたひとの言葉だとわかるから、川野芽生さんの文章はわたしにとって数少ない、気を抜いて読める文章だ。
それからなによりも見ている世界がすごく素敵で、妖精とか竜とか鳳凰とかゴブリンとかがふつうに出てくる。日常では押しなべて使われてしまう言葉たちも丁重に扱われていてうれしくなる。読んでいるときはわたしも川野芽生さんの世界にお邪魔させてもらっている気分になる。
おまもりがふえたね。





