
読書日和
@miou-books
2025年11月18日
不揃いな家族
アン・パチェット,
竹内要江
読み終わった
新聞の書評に紹介されていて、図書館で借りてきました。
1965年、幼いフラニーの洗礼式で出会った彼女の母ビヴァリーとアルバート。それぞれの伴侶と別れ、二つの家族は一つになった。
二人の母と、二人の父、そして夏季休暇の間だけは一緒に過ごす六人の子供たち。アルバートの子供たちは夏の間だけ父のもとに送られ、ビヴァリーの娘たちは2週間だけアメリカの東海岸と西海岸に離れた父のものとで過ごす。血のつながりのない、思いがけず形成された家族。
最初は登場人物の多さと、男に搾取されるフラニーにちょっと嫌気がさしつつ、後半にかけて話の展開が気になって最後は一気読み。
緩いつながりのこの家族たちは、一人の死をきっかけに綻び、それぞれの家の末っ子がきっかけでまた繋がりを少しずつ取り戻す。末っ子たちの名前はそれぞれ自分の父親の名前を受け継いでいる、といった共通点もあり、この二家族の50年に渡る歴史がつづられる。
洗礼式のパーティーで始まる物語が、再びパーティーで幕を閉じる。フラニーは会場を抜け出し、義理の父親アルバートに会いに行く。
家族ってなんだろうなぁ、と考えつつ。人物相関図のようなものがあると、もっと早く入り込めたなぁと思った。

