jirowcrew "戦後派作家は語る" 2025年11月18日

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2025年11月18日
戦後派作家は語る
「絶対者に到達することを夢みて、夢みて、夢みるけれども、それはロマンティークであって、そこに到達できない。その到達不可能なものが芸術であり、到達可能なものが行動であるというふうに考えると、ちゃんと文武両道にまとまるんです。到達可能なものは、先にあなたのおっしゃったように死ですよね。それしかないんです。」 死の対義語が生であり、生の内訳が夢と現実。 現実には手にすることができないからこその 夢の代替である芸術、 行動の有無を問わず訪れる死、 だからこそ行動から生成する現実。 エントロピーの増大と均質化 絶対的を追い求めている最中、その行為は美しい。 絶対が大義に変わり、大義が崇高を求める。 45歳、サラリーマンにして中間管理職。 肉体の衰微、周囲の行動が所帯染みてくるところに 腐敗しはじめる現実。 三島由紀夫は先を走っていたのか、 それとも置き去りにされたのか。 「それしかないんです」 エントロピー増大の断絶と先鋭化のための行動。 偶然を必然らしく演じ切るところが三島由紀夫。
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