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@bunkobonsuki
2025年11月19日
炎のタペストリー
乾石智子
魔法ファンタジーが舞台の冒険譚。
少女エヤアルはかつて<炎の鳥>と呼ばれる存在をその身に宿していたのだが、ある日、山を焼き尽くすという惨劇を引き起こしてしまう。炎の鳥は姿を消し、エヤアルも魔法を使えなくなる。
惨劇を引き起こしたエヤアルに残されたのは、すべてを覚えられる驚異的な記憶力だった。戦争のために徴兵され、惨禍に巻き込まれていく中で強かに生きる少女の一幕を描く。
ライトノベルでない魔法ファンタジーモノは初めて読んだ。作者の筆致が静かで優しい。非現実でありながら登場人物の息吹が感じられる作品だった。




