
sataka
@satakan_443
2025年11月21日
ガープの世界 下
ジョン・アーヴィング
読み終わった
ストーリーを重視する作家らしく、一つひとつのエピソードが濃厚で、どんどん続きが読みたくなった。ドラマチックすぎる物語は作り物感が強く、安っぽさを感じるときもあるのだが、本作に対応する作中作を『メロドラマ』と評するなど、自己言及的な要素を加えることで文学的な強度を保つことができていると感じた。フェミニズムやトランスジェンダーといったテーマも現代に通じる議論になっており、総じてエンターテイメントながらも、語るべきところの多い小説。


