
阿部義彦
@xtc1961ymo
2025年11月23日
キリンが文学を聞いたら
本よみうり堂
読み終わった
仙台の丸善で平積みになってました。読売新聞日曜版の書評欄、「本よみうり堂」の企画で1960年~2020年までの現代文芸70冊を作者の言葉を交えて振り返る企画だそう。先ず版元の書肆侃侃房は大好きな出版社、と言うのはかなり昔にここから西崎憲さんの責任編集で不定期刊の文芸ムック『たべるのがおそい』が刊行されて、多分10号足らずに終了しましたが、私は全号買って読んでました。これに賞を貰う前の今村夏子さんが「あひる」を発表していて、私も変な魅力を感じて、確かその後ちくま文庫の「こちらあみ子」を読んだ記憶があり、兎に角素敵な文芸誌だった記憶が有ります。さてこの「本よみうり堂」では意識的にかなりバラエティに富んだ文芸作品を取り上げてます、純文学、私小説、詩、漫画、翻訳文学、短歌、ケータイ小説、タレント本、はては「なろう系」まで。一番古いのは64年の柴田翔「されどわれらが日々ー」、61年生まれのジイジは当然読んでました。他には椎名誠、島田雅彦、吉本ばなな、北村薫、斎藤美奈子(!)、桐野夏生、綿矢りさ等など、結構読んでた作品が多かったのもポイント高し。表紙も実に味があるしとても、編集するのに手間暇をかけたのが見て取れる実に良い本でした。皆様も書肆侃侃房の名前をお忘れなく!



