トマト1号 "白痴" 2025年11月24日

トマト1号
トマト1号
@tomato_1
2025年11月24日
白痴
白痴
坂口安吾
青空文庫で。 『痴人の愛』を(始めのほうだけ)読んでいたのでそこと繋がるイメージがあってずっと読まずにきたけれど、まったく別モノだった。 主人公の考えることや行動の矛盾が人間そのものだなぁと思う。 白痴の女は主人公を通して描かれているから、そこに主人公の手前勝手な解釈も混ざっているようで、注意深く読むとこちらも人間を見つめることに。(どちらも人間なのは当然だけど主人公の語りはそうではない) いま2025年は「戦後」が終わり「戦前」なのか??という世相なので、後半の描写に緊迫する。 安吾はどれも短編なんだな。『堕落論』もこれと同じくらいのよう。
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