かいわれ "「“右翼”雑誌」の舞台裏" 2025年11月26日

かいわれ
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@iskaiware
2025年11月26日
「“右翼”雑誌」の舞台裏
右派雑誌の編集者による内幕モノ。 個人的な思い出になるが、学生の頃は色んな雑誌に手を出してみていて、その中に『WILL』もあった。(反対に『世界』も読んだ)。右派雑誌は同じ執筆陣が同じようなネタを繰り返しているような印象もあり遠ざかったのだが、当時も中にいた編集者の考えやエピソードを面白く読めた。 言論界における主流派である左派・リベラル、そしてそれを代表する朝日新聞へのアンチテーゼとして、右派雑誌にはある種の"荒さ"が許されてきたと分析。SNSも含めた現在の言論空間においては右派的主張に勢いがあり、支持も集まっている中で、これまで朝日に迫ってきたような責任ある言論を右派も意識的に行う必要がある、との主張に首肯できる。 著者が繰り返し述べるのは、左右ともに相手の言うことに聞く耳を持たなくなっているとの危惧。「あんな雑誌の編集者」と言われ続けてきた著者だからこそ、一方的な批判を浴びたり、反対に良い論争を見てきたことが実例として挙げられている。よく言われる「対話の重要性」に著者だからこその重みを感じられた。
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