あめ "福音派―終末論に引き裂かれる..." 2025年11月28日

あめ
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@candy33
2025年11月28日
福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 (中公新書)
ここアメリカに住んでいると、チャーチ関連のボランティアの話をよく耳にする。 当然ながら、こちら(つまりアメリカにいる外国人)はボランティア活動の恩恵を受ける側である。 身近なところだと、英語初心者の外国人に英会話を教えてくれるというもの。 教会や自宅に招いてくれて、お茶やお菓子をいただきながら、英語でおしゃべりをしてくれる。 どの方も裕福で、本当に感じよく、とても親切にしてくれる。こちら側は感激である。 そうしたご好意に心から感謝しながらも、同時に、なぜ無料でそこまでしてくれるのか、今まで解せないものがあった。 この本『福音派』を読んで、その背景の一端が垣間見えた気がした。 もちろん、ボランティアをしてくださっている方々が福音派かどうかはわからない。 ただ、「福音を伝える」ということは、キリスト教徒にとって使命なのだ。 その一環としてこうした活動をしてくれているのかもしれない。 この本を読んでわかったのだが、福音派というのは、数多あるキリスト教の宗派のなかのアメリカに存在しているグループをひとくくりに呼ぶ名称で、たくさんのグループが、それぞれがその地域特有の事情と絡み合って、複雑かつ特殊な発展の仕方をしているということ。右派も左派もあるが、右派のほうがより聖書に忠実な信仰を持ち、2025年のアメリカ大統領選挙で当選を果たしたトランプ氏の岩盤支持層と呼ばれている人々なのであろう。 アメリカでのキリスト教の位置付けを理解するのには、cotenラジオのリンカーン編と『ヒルビリー・エレジー』もとても良かった。現代アメリカの福音派の主張・方向性がよくわかる。堂々と理想と現実の矛盾を生きるアメリカ人の行動原理のようなものを感じて、日頃のモヤモヤの霧が少し晴れたというか、その源泉に触れたような気がする。
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