
こはく
@nqou-book
2025年11月30日
よるのばけもの
住野よる
読み終わった
ヒロアカの作者の方がどんな思いでこの特別装丁を描いたのかを知りたくて買った一冊です。
(ただのジャケ買い。笑)
あらすじも読まずに買ったので予備知識ゼロでしたが、終始学生生活ならではの(悪い方に)特有の雰囲気。
夜になるとばけものになる主人公は夜の学校でいじめられっ子の矢野さつきと出会い、昼とは違う交流を広げます。
昼の顔と夜の顔。
教室という狭い社交界での立ち振る舞い。
一瞬で立場が入れ替わる残酷な世界。
迂闊さ、純粋さ、窮屈さ、
自由とは程遠い世界で生きていくしかない中での
胸が苦しくなるような描写は正直苦手でした。
誤解を恐れずに言うと、殺人事件が起きてしまうようなお話の方ががまだマシなくらいの胸糞悪さと不愉快さ。
主人公がばけものになることにもきっと意味があり、クラスメイトにもそれぞれの考えと行動理念がある。
全ては"標的"にされないために。
だけど、全てが主人公目線なので真意は仄めかされつつも明かされない。
読者は想像するしかなく、その想像をすればするほど苦しくて悲しくて腹立たしい、負のスパイラル。
このラストを見届けた人は何を思ったのか
聞いてみたくなるような
それはそれで怖いような
印象的な終わり方の一冊でした。
「難し、いことはい、い。生き延び、なさい。大人にな、ったらちょっとは自由になれ、る」



