
羽菜
@hanai_books
2025年12月3日
ゴールデンカムイ 1
野田サトル
読んでる
世間のブームから5周遅れくらいで2025年秋に読み始めたんだけど滅茶苦茶面白いねコレ。
流行ってるときに、友達のふんわり系お嬢さんたちが結構はまってて、読んでない私はこんな血生臭そうなストーリーなのになぜ??と不思議だったんだけど、読んでみて女性人気高いのに納得。
何がいいって、主人公バディ2人のキャラ設定&関係性が好感度高すぎるのよ。
主人公のひとり=アシリパは10歳にして大人のアイヌの男並みの狩りや野山を活きる知恵を身につけた勇敢な少女。名前はアイヌ語で「明日」や「未来」をあらわし、伝統的な女性の役割にとどまらない新しいアイヌの女になるのだと自負している。
もうひとりの主人公=杉元(通称・不死身の杉元)は天性の身体能力の高さと気合いで、戦争で死地を生き抜き帰還。同郷の亡くなった親友の妻であり自身の初恋相手でもある梅子の目の治療のために失われた金塊を追う。
屈強な大人の男性である杉元が、女性×子供×少数民族という三重マイノリティであるアシリパに対して、アシリパ「さん」とさん付けで呼び、対等なバディとして扱い、(おそらく美少女であろう)彼女のことを小さな女として見ることもない。その時点で、いち女性読者としてはもう杉元を好きにならずにはいられない。
杉元は悪人との戦いになると脅威的な戦闘能力を発揮し、相手を殺すことも厭わないが、無関係な人間を傷つけることはない。惚れた女(しかも叶わない恋)のために身を挺して戦い、アシリパをしっかり守る。外敵から強力に身を守ってくれ身内に優しい、原始の世界の女が男に求めた理想のヒーロー像を杉元は体現しているように思う。
アシリパのほうもただ守られるだけのお姫様ではない。熊も殺せる毒矢を持ち、オオカミに乗って駆け、手製のソリで雪山の急斜面も駆け抜ける。山での防寒や食料調達などの生きる知恵も満載だ。アシリパの存在には実際あまりリアリティはないが、彼女の活躍は見ていて実に気持ちがいい。
杉元とアシリパは属性や得意分野の違いこそあれトータルの能力値としては本当に対等なのだ。この2人のキャラ設定と関係性だけで、この物語はとても新しい。
いま網走監獄に潜入するあたりまで読み進めたんだけど、つづきが気になりすぎる、、!