
Anna福
@reads--250309
2025年12月3日

突然ノックの音が (Shinchosha CREST BOOKS)
エトガル・ケレット
読み終わった
夢と現実が溶け合う断片的短編群。
嘘やユーモアで孤独や暴力を逆照射し、「嘘の国」では不条理の影を、「プードル」では愛おしさや切なさを呼び起こされた。
「色を選べ」では神すら差別され、イスラエルの歴史的緊張が寓話化される。夢が現実を侵食し、現実も夢の続きのように揺らぐ構造が笑いと切なさを同居させる。
英米文学で馴染んだ名前と違い、イスラエル特有の音やリズムを持つ人名が次々に現れることで、物語の不条理さやユーモアがより鮮やかに感じられた。
そんな新鮮な読書をさせてくれる作家。


