
碧の書架
@Vimy
2025年12月4日
不夜島(ナイトランド)
荻堂顕
読み終わった
面白かったぁぁぁ!二段組の415P、あっという間に読んじゃいました。ギラギラした混沌が読みたくてセレクトした不夜島。気分にピッタリでした。
「俺」の一人称で進む文章は展開が早く読みやすかったです。セリフ回しは映画みたいに少々キザで、安易に恋だの愛だの友情だのに流れていかないストーリーがかっこいいですね。人死にはたくさんありますが、私的にはグロもエロもほぼなく、こういう話だよな、という程度に思います。かと言って堅くもなく、それぞれの目的や信条でたまにつながる絆がアツイ、ギャンブルあり殴り合いや銃撃戦ありのサイバーパンクです。
強いて言えば、アクションシーンの展開が速すぎて(クロームだからか?)、「え、今のは誰に攻撃されたの?」って理解が追いつかない部分がたまに。マンガだったら、アップで銃口を突きつけられてるコマがあって、次ページの引きのコマで「あ、こいつか!」って分かる感じ。私が察し悪いだけかもですがw
あとあの…このナイトランドは、ゲームの「サイバーパンク2077」と同じ世界線にあると思うんです…w島を出て海を越えたらナイトシティがあると思うwナイトクラブにフィクサー、脳を焼くハッカーの戦いで氷風呂に入る所とか、「きたきた!」って思いましたもんw
そしてなぜか、私の脳内ではキャラの風貌がゴールデンカムイ風の絵柄で再生される…w
何だかそういう想像しやすさがある、海や雨、埃、煙草や火薬が匂い立つ文章でした。
たまたま、巻頭に掲載されている一文の原典、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」も持っていて、より深く活気ある密貿易の様子が読めて楽しかったです。
期待していた通りの話を、期待以上にぶわーっと読ませてもらった感じです。大満足。でもこのラストは賛否あるのかな、私的にはほろ苦い感じが実にサイバーパンクだけど…!
文庫になるのを待ってたのですが、最近の文庫価格と文字の密度を考えると、単行本の価格とあまり変わらないかも…って思って、結局単行本買いました。
この次は宝島かババヤガの夜かなって思ってます。同じ感じの本を読みたくなりましたw



