
あおい
@booklover_aoi
2025年12月3日
後宮の検屍女官5
夏目レモン,
小野はるか
読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
シリーズの続きがKindle Unlimitedになってたので読みました。
後宮、宦官、女官(元侍女)、ミステリ。
キーワードだけ抜き出すと『薬屋のひとりごと』に似ているのですが、ヒーローはガチの宦官です。
昔『蒼穹の昴』にハマった時に宦官について調べたことがあるのですが、宦官になると(切り取る箇所にもよると思いますが)男性ホルモンが減少するため声が高くなり、性を切り取られているので排泄物の処理がしきれずアンモニア臭がすることが多いと本で読んだことがあります。
あと、体の違和感から来るバランスの問題なのかわかりませんが、小股で歩く人も多かったとか。
なので、リアル宦官の情報を多少知ってから宦官が出てくる小説を読むと、「ファンタジーだな」と思ってしまいます…笑
この小説に出てくる延明は冤罪で宦官となりましたが、イケメンで「狐精」と呼ばれているものの、地位を奪われた怨恨と共に、去勢された男としての強烈な劣等感を持った人として描かれているので、ややファンタジー感は薄めです。
今回も検屍に桃花が駆り出されるのですが、謎が解決するまでは読者は延明の視点に近いので、「え、なんでそれで犯人がわかるの?」と毎回思いながら読んでいます。
死体の描写がかなり詳細なので、そのあたりが苦手ではなくて、ミステリが好きな人にはおすすめしたいシリーズです。
個人的にはじれじれした両片思いが好きなので、拗らせまくった延明の恋心(執着心に近いかも?)も気になるところです。


