あおい "紙鑑定士の事件ファイル 偽り..." 2025年12月6日

あおい
あおい
@booklover_aoi
2025年12月6日
紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪
シリーズものだったので1作目に続けて読みました。 今回も紙だけではなくフィギュアやコスプレなどの知識が散りばめられていて、興味深いなと思いながら読みました。 前作は長編でしたが、今回は短編。 物の性質や流通経路など、謎解きの仕方が一味違うのが面白かったです。 知識は令和なのに、どうも平成のにおいがするなと思っていたら、主人公の渡部が、30代で前職がメーカー営業だった割には古風な話し方をすることと(「〜だぜ」「〜だい」など)、真理子のキャラクターがこち亀の麗子みたいな典型的なバブル感(スポーツカーを乗り回す、豊満な胸の描写など)を感じるからかなと推察。 他にも50代のパンチパーマ刑事とか、絵に描いたようなオタクの土生井とか、キャラクター設定が少し昔に感じるんですよね。 そこに現代技術の話が入ってくるので、読んでいて舞台設定がバグった感覚になりました…。 この辺の違和感が解消されたらもっと没入感がある読書体験になったかな、と個人的には感じました。
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