
ジクロロ
@jirowcrew
2025年12月7日

俳句鑑賞歳時記
古瀬稔,
山本健吉
読んでる
「
負まじき角力を寝物がたり哉
与謝蕪村
句意は、負ける筈がなかった、あるいは負けてはならなかったのに負けた今日の一番を寝物語りしているのか、絶対に負けられない明日の一番を語っているのか、二つに分れるが、妻との寝物語としては前者の解がしみじみとした哀れがある。「負まじかりし角力を」である。
……
かなり複雑な物語的情景を句にしたもので、惜しがる負け相撲を慰める妻の姿も目に見えるようである。」
選んだ人がいるからこそ、思いがけない出会いがある。
感じ方が違うからこそ、さまざまな解釈がある。
「選集」のおもしろさ。Readsもまた然りですね。
蕪村は力士ではない。力士でない者が力士の日常に思い巡らし、その「業(ごう)」と感傷を表現しているところが面白い。
「角力」を「すまう(すもう)」ではなく「すまひ」とルビを振ってある。
自分は「すまひ」という読みから「棲まひ」→日常を感じ取り、「寝物がたり」という反省、その対比のうちに、いろいろと空想してみる。
寝て起きて、生まれ変わって、また別の勝負して。
