
ちとせ
@4wsdig
2025年12月7日

森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー
京極夏彦,
伊坂幸太郎,
佐藤哲也,
北野勇作,
恩田陸,
有栖川有栖,
森見登美彦,
矢部嵩,
阿川せんり,
飴村行
読み終わった
美女はともかく、竹林をテーマにしたアンソロジーとは!?って感じだったんだけど、森見登美彦のまえがきが予想もし得ないほど竹林ガチ勢だったので笑ってしまった。
私は竹林と言われてもファンタジックな連想を一切できなかったんだけど、みんな竹林に幻想的な何かを感じているのだなあ…
・来たりて取れ(阿川せんり)
北海道で恋人と遠恋危機に見舞われたミカちゃんが、パニックのあまり東京に逃げ出して、東京で出会ったJKと話して、恋人の転勤先についていくことにする話。
いや…ミカちゃんもその恋人も結構ヤバいやつだな!?まともな人間がJKしかおらん!
でも文章のテンポが良くて読みやすかった〜。
・竹やぶバーニング(伊坂幸太郎)
竹に異物が混入してしまっていることがわかった。その異物は──かぐや姫!?
すごい掴みの話だった…異物混入として出荷されてしまったかぐや姫を探す主人公と、美女ハンターのホスト…
それにしてもホスト、めっちゃ付き合いのいいやつだな…
・細長い竹林(北野勇作)
基本的にストーリーに起伏がなく、主人公の行ったり来たりする思考を追ってるだけなので、なんというか…感想というものを持ちづらい…
ずっと狸か狐に化かされてるみたいな話だったな…
・美女れ竹林(恩田陸)
タイトル、誤植かと思った。からのエッセイ風に始まってスルスルと進んでいく話なんだけど、怖〜!?そんな自殺の名所で子供遊ばせるな!!自殺志願者に絡まれたり死体見つけちゃったりしたらどうする気なんや!!
ラスト付近の竹に関する解説?はあんまピンとこなかったのが悔しい。
・東京猫大学(飴村行)
猫たちが集まって学ぶのかと思ったら学ぶのは人間だった。しょんぼり。
猫たちが大学に通う完全ファンタジー話なのかな〜と思ってたら、なんかこう、違う方向にファンタジーだった…
しかし今後どうなるんだ猫大学!
・永日小品(森見登美彦)
ラスト付近の「まさか浦島太郎じゃなかろうな」、まさしく私が心配していたことなのでおじいちゃんがいて安心したよ〜主人公はとっくに死んでて前半から全部彼岸で見てた夢かと疑ってしまった…
それにしても結局竹林ってなんなの!?なんか森見登美彦だけじゃなくて…みんな…『何』を書いてるの!?
・竹迷宮(有栖川有栖)
竹迷宮で出てきたものを食べたら現世に戻れないのでは〜!?と黄泉の国みたいな危惧に襲われたものの、主人公が無事に現実へと逃げ帰れたみたいでよかった。
妄想竹、結構なホラーじゃないか!?と思うんだけど、巻末解説を読む限り森見登美彦は怪談だとは思ってないらしい(この本の中では恩田陸の作品が唯一の怪談と言っている)。私は怖いよ、妄想竹…
・竹取り(京極夏彦)
言われてみれば竹の寿命ってどれくらいなんだろう…樹齢何百年みたいな竹ってあるんだろうか?
最初は訳ありっぽく隠遁していた佐久間に同情的な気持ちを持って読んでいたはずなのに、お大尽な家柄で働いたこともないって説明が入ったあたりで同情的なものが消し飛んでしまった。人は勝手な生き物。
でも佐久間の「死にたいとは思わないが、消えて仕舞うのならば良いように思うよ」はわかるな…わかります…
・竹林の奥(佐藤哲也)
か、改行のなさに慄いて読むのをやめそうになったが〜!?!?ブラインドがゲシュタルト崩壊しそうになったし…いや…したかも…(?)
同じ文章が何度も続くので頭がおかしくなるかと思った…一生分の「わたしに言った」を見た気分よ…
・美女と竹林(矢部嵩)
押し込み強盗が子供をさらって来ては死なせ、さらって来ては死なせを繰り返して自分のことを親だと思ってるの怖すぎる〜!
なんか人が?呪いで?竹林にされていて?人から愛されれば呪いは解ける?的な?
「竹林が好きな人間なんてちょっと近寄りたくないしまじなら気持ち悪いよ……」ってセリフ、まあそれはそうすぎて笑ってしまった。



