
きらた
@kirata
2025年12月9日

文庫 毒殺倶楽部
松下麻理緒
読み終わった
轢死した男は作家の柏原だった
柏木の死で、彼の作品『毒殺倶楽部』に書かれた「毒殺倶楽部」は実在し、柏木は登場人物に殺されたのだとの憶測が広がり始める
轢死体の発見者となった香織と祐二は次第に事件に巻き込まれていき‥
作中作の《毒殺倶楽部》と、現実を行き来しながら物語は進んでいく
第16回鮎川哲也賞で佳作をとった作品との事
面白いとの話を聞いたので探していたんですよね(˶˚ ᗨ ˚˶)
部外者であった香織が事件に首を突っ込んで行く流れは自然だし、作中作↔現実の行き来も良いバランスなので、とても読みやすい
唯一問題を感じたのは35ページのミス
私のは第一刷なので、それ以降では修正されているかも知れませんが‥‥
ミステリだと、トリックか?罠か?とドキワクするので、校正ミス(で良いのかな?)と気付いた時の何とも言い難いモヤモヤと言うか恥ずかしさと言うか、そんな気持ちが‥( ꒪⌓꒪ ;)
さておき
香織と祐二の関係性や、現実と虚構(作中作)が交錯していく様とか、真相にたどり着いた先にあるさらなる真相とか、良い感じに引き込まれ、思っていた以上に良い内容でした
これで佳作だったのかー、そっかー‥
あ、作者名はドキリとしましたね!
芸が細かい!(*´艸`*)

