
とりのす
@toricolo
2025年5月6日
カフネ
阿部暁子
読み終わった
すき
2025年お気に入り本
するすると読みやすくて、全く飽きることなく買ったその日に一気読みしてしまい自分でもびっくり。
最後の薫子の決断は結構突飛に思えてしまって、
正直引っ掛かりのあるラストだった。
でも他の人の感想を読んでいて、薫子がせつなに対して抱く感情の描写が、恋愛感情にも、親から子どもに対する愛情にも受け取れると思った。それを考えると腑に落ちる行動だったのかも。
多少押し付けがましくないと人なんて救えないよね。
話してもらわないと結局のところは分からないというのは、対人支援職をしていて私も日頃から思っていることだった。だから、その時聞いて本当に受け止められることなのか?を判断した上で、相手が沈黙を選んでくれている場合もあるんだ…というのはハッとさせられた。
カバー下の深い緑色の装丁も美しくて一目惚れです