
句読点
@books_qutoten
2025年12月14日
読み終わった
この本を読むと、「南京大虐殺はなかった」「従軍慰安婦はいなかった」「戦後の日本人はGHQによって自虐史観を植え付けられて洗脳されている」「コミンテルンがこの世を裏で牛耳ろうとしている」「中国や韓国は日本に対して歴史戦を仕掛けてきている」などといった、いわゆるネトウヨ的な言説に対する免疫をつけることができる。
事実をまず確かめ、ちょっと考えればすぐにおかしいとわかる矛盾点を論理的に説明してくれるので、もしそうした言説を言いふらす人がいたとしても冷静に対処することができるだろう。
1890〜1947年の57年間(憲法施行期間)の大日本帝国と、それ以後の日本国は、全く異なる憲法をもったほとんど別の国といってもいいくらいだが、大日本帝国に自分のアイデンティティを重ねている人たちは、大日本帝国のさまざまな非人道的行いを批判されると、自分自身が攻撃されたように感じるのだろう。だからそうした批判者のことをかれらは「反日」とか「サヨク」などと雑に分類してしまう。彼らにとっては、大日本帝国に対する批判は「日本に対する批判」と捉えられてしまう。もし彼らから「反日め」などと言われたら「反大日本帝国です」と返したらいいのだろうか。
彼ら自身も、さまざまな場面で日本国憲法で保証された基本的人権によって守られている存在であるはずなのだが、自ら進んでそれに反する大日本帝国的価値観の方へ進んでしまうのは理解に苦しむ。
権威主義的体質が全ての根っこにあるのかもしれない。それを崩すにはどうしたらいいのだろうか。少しずつ、じっくりやっていくしかないだろう。

