
サブロー
@Sub-Low_BOSS
2025年12月14日

東京ハイダウェイ
古内一絵
読み終わった
感想
ハイダウェイ:隠れ家、人目につかない場所、秘密の場所。
そう、この小説の中で出てくるのは、雑多である東京の中でふと心を落ち着かせられる、「隠れ家」を見つけることのできた人たちの話です。世の中に本質的に強い人などどこにもいなくて、概して人はもろいものであると私は感じます。そんな当たり前なことをこの本は丁寧に示してくれています。
スイッチを切る、リラックスする、空っぽになる。そのようなオフにする瞬間を東京と言う街の中で、果たして私たちは経験できているのでしょうか?
多くの人は、そこから少し離れたところに行ってみたり、遠い旅行に出てみたり、そのように解決する方が多いのではないでしょうか。しかし、本小説に出てくる方は皆、このコンクリートジャングルの「中」でそれぞれの癒しを見つけることができています。弱い存在である人が、それでも強く戦っていける、その原動力となっているオフにする瞬間。その瞬間をとても魅力的に描いているのが本作品ではないでしょうか。
個人的に満足度はとても高く、また日を開けたら感想が変わるかもしれないので、何日後何ヶ月後何年後か分かりませんが、再読したい作品であると思います。









