
きらた
@kirata
2025年12月14日
ミミズクとオリーブ2【改題・新装版】
芦原すなお
読み終わった
八王子に暮らす作家の僕の元には、時折事件と言う土産を持った悪友の警部が訪れる
料理上手な僕の妻の推理を聞くために‥
シリーズ2作目、6編を収録した短編集
『嫁洗い池』改題·新装版
1998年に発売された作品集の改題·新装版で、収録作が雑誌に掲載されたのは1996年〜1997年らしい
読んだ印象ではもう少し古い年代のようにも思えたが‥(1980年台後半から1990年台前半位のイメージを抱いた)
悪友の警部が持ち込む事件を解くとの形なので、事件自体にのどかさはあまりないのだけど、全体的に飄々とした空気が流れている
また、毎話描かれる奥さんの作る郷土料理も魅力のひとつだろう
この話は「奥さんは安楽椅子探偵」なので、料理上手なこの奥さんは、食材を美味しく料理するだけでなく、事件も上手く片付けてしまうのです
しかし奥さんはけして驕らず2歩3歩後ろから(イメージ)
庭にやってくるミミズクを愛で、柔らかく微笑む奥さん
毎話そんな穏やかな終わり方で心がホッとする様な雰囲気でページを閉じることが出来たミステリ短編集でした!


