阿部義彦 "書店風雲録" 2025年12月16日

阿部義彦
阿部義彦
@xtc1961ymo
2025年12月16日
書店風雲録
書店風雲録
田口久美子
1975年に池袋西武美術館の隣に文化発信的な役割を果たすために堤清二の肝いりでオープンしたリブロブックセンター、その成り立ちと経緯を実際に働いていた田口久美子さんが、web本の雑誌に連載したものの書籍化です。私もセゾングループ文化の影響を地方でもモロに受けて、高校時代は雑誌「ビックリハウス」を毎月買っていました。そしてリブロと言えば『今泉棚』で知られる今泉正光で、この本の主役とも言えます。輸入美術書から始まり独自の人文書路線へと進みます。人文書が大好きな自分としては、面白すぎて頁を捲る手が止まりませんでした。時代も『逃走論』『チベットのモーツァルト』宮台真司の関連書などがもてはやされ後押しをして、波にのります。始まりは大手取次からも新規書店でしたので相手にされず、ベストセラーも入らず、店員もデパートの社員で、本に関してはど素人でしたので、手探りでの船出だった事がよく分かりました。リブロポートは好きな出版社でしたので倒産した時は大ショックでした。様々な内部事情が明らかにされて実に刺激的な読書でした。
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