𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪 "ブラザー・サンシスター・ムー..." 2022年11月21日

ブラザー・サンシスター・ムーン
装丁が素敵 青空なのかと思っていた 人影だった p22「自意識過剰なのにコンプレックスの塊で、やっとプライバシーを手に入れたのに人恋しく、何者かになりたくてたまらないのに、足を踏み出すのは恐ろしかった」 p39「授業の課題で書くのは気が楽だった。全員描かなければならないからだ。とにかく、自発的に書く、と言うのは気が重かった。それもまた、今にして思えば過度の自尊心と自意識過剰が為せる業だ。誰もあたしのことなんか注目していないし、あたしの書くものなんか気に留めていないのにね」 『私たちは、別れるために出会ったのね』という台詞を命題として三つ巴のように交錯する三人の話だった 語り口調が一人称なのが珍しく、思っていたよりすらすらと読み進めることができた  箱崎一も、戸崎衛も、楡崎綾音も、全員が互いの絶対的な領域に干渉しつつ、しかし漣のように瞬く間に引いてゆく それぞれが本、音楽、映画という核を持っていて、核の周辺をぐるぐるしながらそれぞれの視点で語ってくれる
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