
Matilde
@i_griega_2025
2025年12月17日

望郷の道(下)
北方謙三
読み終わった
賭場を仕切る女親方の婿養子になり、のちに台湾へ渡り製菓業で名を成したご自身の曾祖父(新高製菓の森平太郎)をモデルにした小説。中国史でもハードボイルドでもなく「実はこれが自信作」と北方謙三本人が言っていたのが気になって読んでみた。
時代小説のち経済小説って感じのダイナミックな物語。登場人物もみんなスカッとしていて気持ちいいし、勢いよく読み進められた。正太を主人公にすれば大河ドラマに、妻の瑠瑋を主人公にすれば朝ドラになりそう。
読み終わってあらためて、通奏低音というか伏線回収という意味で、あぁよく考えられた表紙だな、と。
