𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪 "ある作家の日記 新装版" 2025年12月20日

ある作家の日記 新装版
ある作家の日記 新装版
ヴァージニア・ウルフ,
神谷美恵子
文章から逆算して人格を推し量るのは失礼なことだけれど、それを踏まえても、激しい人だと思った 良い意味で(ウルフ自身にとって、自分の激しさは煩わしいものだったかもしれないけれど) 『シドニー・ウォーターローがいつか言ったことだが、書くということの一ばん悪いところは褒められることにひどく依存してしまうことだ。』 『そのあとでは、あたまのいい手紙が欲しい。』 『いったい人びとは私と同じような破壊的な明晰さで自分の部屋を見るものだろうかあやしいものだ。』 『敗けてしまわない決心、そして間もなくある形をとるだろうという感じ、これが何よりも仕事をつづけさせるものだ。』 『しかし、書くことはつねに困難なことだ。』 『小説を書いているときには心は全く勇敢に、自信にみちている必要がある。』 『人は人生から外に出なくてはならない〈書くには〉内面のものを客観化するような状態にならなければならない。何もかも一点に、極度に、極度に集中しなくてはならない。脳の中に生きて、自分の性格のばらばらな部分に頼ってはならない』 『ところが私は歩きながら道をこしらえなくてはならなかった。』 『書くことは私の大きななぐさめであり、のろいである。』 『夢想はあまりにもしばしば自分のことを中心にしている。これを直すために、そして自分の鋭いバカげた小さな人格や名声、その他を忘れるために、読書をし、よその人に会わなくてはならない。もっと考え、もっと論理的に書かなくてはならない。何よりも仕事で一杯になること。無名でいるようにつとめること。人と一緒にいるときは黙っていること。あるいはまた、最も人の注意をひくようなことばでなく、もっと静かな言いかたをすること。』 『そして自己中心主義だという罪悪感を背負いこむな。なぜなら神の名において私は人類のためにペンとインクで自分のなすべき分を果たしたのだから。つまり、若い作家たちは自分の足で立つことができる。そう、私は春をたのしむ権利がある——私はだれにも何一つ負ってはいない。』
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