わぎゃし
@umetendon
2025年12月17日
人形の家
イプセン
読み終わった
主人公のノラや数多の女性たちが与えてきた無条件の愛(愛する人のためなら自分の身や名誉が傷ついても構わない覚悟)が、夫達によってどれだけ無配慮に消費され、傷つけられてきたかを指摘するシーンは胸が詰まった。
そして世間に押し付けられる色んな役割の前に、1人の人間として自分自身はどう生きるべきなのか問う大切さ。
一生、この本を大切にしたい。
・・・・・・
女性が何も持つことを許されなかった時代。
財産も自分の部屋も、郵便ポストの鍵すらも。
契約書も相続手続きも、銀行口座さえ。
そして女性が何も決めることができなかった時代。
クリスティーナとノラの対比が効いてる。
前者は様々な不幸が重なったお陰(?)で、父親も夫もいないため経済的にも精神的にも自立せざるを得なかった女性。
後者は父と夫の庇護のもと、お人形遊びの「お人形」のように扱われ、考える力すら与えられなかった女性。
クリスティーナは自立しているから、元彼に逆プロポーズまでできたんだなぁ。そしてノラと夫の関係がいかに不健全か分かるから、場を取り繕うことに最終的には手を貸さず、夫婦で話し合うように背中を押したんだと思った。
クリスティーナの、「誰かのために人生を犠牲にしたことがある人は2度とそのようなことはしない」が刺さる。私もそうじゃない生き方をしたかったけど、その選択肢がなかったから。出来なかったんだよね、
・・・・忘れたくないセリフ・・・・
今夜初めて私たちは意味のある会話をしたのよ。
あなたが自分も一緒に罪を被るよと言ってさえくれれば良かった。そうすれば今日が私の人生で最良の日になったのにね。
私は人形だったし、このままじゃ私たちの子どもも人形になってしまう。だから出て行くわ。
母親や妻という役割の前に、私は1人の人間として自分自身を教育しなければならないのよ。




