
禁帯
@kintai
2025年12月26日
王の庭師
ナディア・アーレンベルク,
久利生杏奈
読み終わった
幻のヴィッセン語とは? 作者のナディア・アーレンベルクは架空の人物なのか? 色々と謎設定すぎて俄然興味が湧いた作品。おそらくちいさな出版社から出されている本なので、こういう粋な仕掛けもできるのだろう。その粋な仕掛けも含めて近年こんなにも興味を惹かれる作品があっただろうか。
話としてはファンタジーの皮をかぶったバチバチの現代小説で、読みやすい段組と文体に加え、主人公の最後まで飄々とした性格が心地良く、あっという間に読んでしまった。森林の話ではあるが、おびただしい参考文献の量からわかるとおり、現代社会において根の深い問題もたくさん盛り込んである。
まるで刷りたてのような紙とインクの良いにおいが楽しめたのもポイント高い。