王の庭師
8件の記録
聡子@mujiguru2026年1月4日読み終わった森の香りが本から漂ってきて、美しい国を訪れることができました(本当に行きたい) ファンタジー、と評してしまうにはあまりにも現実との境界線を行ったり来たりしているような感覚で、読み始めたら見事に予想を裏切られました。 描かれているテーマは多岐にわたっており、どれも決して軽いものではありません。読んでいて心が灼けついてしまいそうになりました。ですが、登場人物が皆それぞれ「本当は向き合いたくないし、逃げたいし、誰かのせいにしてしまいたいけど、"それでも"」と抱えていることに向かって歩き出す姿がとても心に残りました。特に、ある登場人物が取った行動が私の心にブッ刺さり、今すぐハグしにいきたいです(当人にはとても嫌がられそうです) この本の「幻訳」とはどういうことなのかも気になるのですが、著者さんのお名前がそうであることはつまり……? と、あれこれ想像を膨らまして楽しんでいます。次回作もとても楽しみです。

禁帯@kintai2025年12月26日読み終わった幻のヴィッセン語とは? 作者のナディア・アーレンベルクは架空の人物なのか? 色々と謎設定すぎて俄然興味が湧いた作品。おそらくちいさな出版社から出されている本なので、こういう粋な仕掛けもできるのだろう。その粋な仕掛けも含めて近年こんなにも興味を惹かれる作品があっただろうか。 話としてはファンタジーの皮をかぶったバチバチの現代小説で、読みやすい段組と文体に加え、主人公の最後まで飄々とした性格が心地良く、あっという間に読んでしまった。森林の話ではあるが、おびただしい参考文献の量からわかるとおり、現代社会において根の深い問題もたくさん盛り込んである。 まるで刷りたてのような紙とインクの良いにおいが楽しめたのもポイント高い。





