
りら
@AnneLilas
2025年12月27日

古墳時代の歴史
松木武彦
読み終わった
@ 自宅
奈良時代以前についての新書は初めて読むので、文字資料がないとはいえ、編年体といっても古墳時代が本当に古墳とその副葬品についてのみでしか語られ得ない、という当たり前の事実に改めて驚いてしまった。
最新の考古学的研究の成果ということで、「ヤマト王権」と習ってきたものは記紀などで都合良く粉飾された歴史なのだとすると、教科書で嘘を教えられてきたのかと戸惑いを覚えなくもない。
天皇陵と宮内庁に治定されている古墳も実際は当時天下を取っていた豪族の墓に過ぎず、その名前などが判明することはないと思うと、途方もなく遠い時代に感じられる。今後どんな災害があるかもわからないのに、実物が現存しているうちに皇室との関係で調査できないというのももどかしい。
古墳に葬られた主を「主人公」と呼称するのが新鮮。
図版もあるにはあるのだけれど、もう少し初心者向けに古墳や棺、石室などの形状がわかるものを入れて欲しかった。