
飴田
@hukuro_neko
2025年12月30日
ロイヤルシアターの幽霊たち
ジェラルディン・マコックラン,
吉原菜穂,
金原瑞人
読み終わった
図書館で借りた
とある街の閉鎖されたシアター。そこにはひっそりと様々な年代の幽霊たちが棲み着いていた。(元俳優、ピアニスト、建築家、画家、巡査、司書…)
各々の事情を抱え、死後も安住の地を求めたどり着いたこのシアターは幽霊たちにとって大切な居場所となっていて、自らの過去を明かさなくてすむ(誰も気にしない…皆自分のことは話したくないから)心地よさに包まれながら各々平穏な日々をおくっていた。
しかし彼らのことが「見える」女の子グレイシーが突如現れたことで、幽霊たちの日常は一変する。そしてシアター自体も取り壊しの危機が訪れ…
てっきりグレイシーと幽霊たちが初対面のうちから仲良くなり終始ワイワイする話かなと思っていたら、めんどくさい子供に絡まれてとことんうんざりな幽霊たちの様子に笑う。
(そりゃうんざりするよなぁと共感するくらい)次第に明かされていく幽霊たちひとりひとりが抱える過去は重い。グレイシーがシアターに引きこもる幽霊たちを外に連れ出すことで暗がりにじわじわ陽が差し込んでいき、シアター取り壊しの危機に全員で立ち向かう形になるのが熱い。
幽霊たちが見える理由もしっかり説明されて、そこから終盤にかけての起死回生の流れが生まれるのがまた面白かった…!この「何故幽霊が見えるのか」の設定が一番刺さったかもしれない…好きだなあ…