ぎんぺん
@mj8901
2025年12月30日

銀河英雄伝説 7 怒涛篇
田中芳樹
読み終わった
まさにタイトル通り、物語が一気にうねり出す巻。
それぞれの陣営の英雄が「理想」ではなく「現実」と正面からぶつかり始める感覚が強烈で、戦闘そのもの以上に、選択の重さが胸に残る。
どちらが正しいかではなく、「どちらの在り方が人を救うのか」を読者に突きつけてくる構成が重いけれど面白い。
戦場での采配だけでなく、政治・思想・個人の矜持が複雑に絡み合い、勝敗の裏にある“必然”がじわじわと浮かび上がってくるのが圧巻。
特に印象的なのは、勝利が必ずしも救いにならないという冷徹な視点。
この作品がただの戦記ではなく、「権力」「自由」「責任」を問う物語だと、改めて突きつけられる一冊だった。
銀河の歴史がまた1ページ。