
糜爛
@biranif
2025年5月1日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
本
①狭いコミュニティの中で完結するコンビニ人間と違った群像劇でどこから点と点が繋がるのかと読み進めていたらどうにもならない形で交わってそのまま終わってしまった。
②導入の文章と記事を最後にもう一度読んだ時の感想がまるで思い浮かばない。こんなに絶句したことはないかもしれない。
③不登校の話題、前半の八重子の多様性を理解したい正義感、自らの底を曝け出す飲み会の話、後半八重子の腰を据えて対話をするという行為など。逃げたい話題ばかりで目は文字を追うが最初から最後まで耳にはずっと爆音の心臓の鼓動がこびりついていた。ほぼ不整脈。
④最後の藤原悟から思い出したことがある。思い出したからと言って感情の向け方はもう分からない。勝手に向けるのも違う気がする。ただ加害者にも動機、背景があって大抵その背景すべては語られないし、背景すべてが人生そのものだったら更生ってなんだろうと思う。
⑤「不安」という言葉であまりにも全てに納得してしまった。みんな不安なんだ。自己開示を勝手にしてきて、なにか対価を求めるように自己開示を求められる。これも不安の共有だったのか。
⑥自分は加害者でもあり被害者でもある。記憶領域の隅に追いやっていた両方の記憶がわんさか出てきて読みながら苦しくてしょうがなかった。
⑦書けば書くほど間違ってる気がしてきて事実ベースというか私ベースというか、とにかく他者を巻き込む感想が書けなくて最後の解説の方に共感して笑った。
