
umi
@kaich1220
2026年7月3日
ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾
買った
読み終わった
かなり久しぶりの東野圭吾さん。
終始すごくあたたかい作品というイメージをもっていたから拍子抜け。人情溢れるストーリーだけど、生きがいや家族問題や社会問題など根深い問題について考えさせられる。んでもって全体としてはほっこり寄り。このバランスがある意味東野圭吾さんらしくない、いい意味で読者を裏切る作品かなと思った。
寄せられた相談の内容が繰り返されるが、そのインターバルに、相談者の背景や雑貨店側の情報が乗せられ、相談内容に戻るたびに相談の解像度が上がっていく構成。深ぼられていくほど根は社会問題であったり家族問題であったり。個人的には、少年3人組の背景を知った上で最初から読む方が楽しめそうと思ったから少し経ってから読み直そうかな。
ナヤミ相談に対する浪矢さんの献身的な姿勢や息子とのやりとりからは、人にとって生きがいって結局何なのかについて考えさせられた。人間の根源的な欲求は、誰かのために生きることなのかもしれない。
半分超えたくらいで徐々に既出のストーリーの伏線回収が散りばめられてくる。残りの分厚さから推察される伏線全回収が楽しみで、後半から一気に読むスピードが上がった。白夜行もそうだった気がするから、東野圭吾さんの作風なのかな。音楽っぽくいうとラスサビに向かうとこの演奏みたいな感じ。んでやはり小説は紙がいいなと思った。