
たにこ
@chico75_11427
2025年12月30日

やりたいことは二度寝だけ
津村記久子
読み終わった
普段の何気ない日常を、居酒屋でお酒を飲みながら聞いてる気分になるようなエッセイだった。
検索して満足、〇〇行きたい友人に誘ってもらって着いていく、あるある〜!
特に好きだなと思ったのは、甲子園の話。彼らは輝いて眩しい。分かる。キラキラをいただいてる気分。


たにこ
@chico75_11427
好きだなと思ったところ
自分はなっていない、という自覚が深まるにつれ、どうも信心深くなってきたようだ。我ながら変だと思いながらも、納得のいくことでもある。私は結局、注意を与えられないとどんどんだらけてしまう人間なのだった。だからこそ無意識に、星座占いやくしゃみなどの外的なものを参考にしているのだろう。「占いはいいことだけ信じる」という人は大勢いるけれども、わたしは悪いことだけを信じる。嫌われないために。事故に遭わないために。腹痛で途中下車したときにティッシュは持っていられるように。最悪への想像力が人生をもう少しだけましにするであろうことを信じて。これもまた一種の信心である。(P155)
わたしは衰える。家も衰える。親も衰える。税金は上がる。突然不況になる。多くは望まない、と模索した分相応な幸福のサイズも、自分一人の意思だけで維持するのはなかなか難しいことがよくわかってくる。
そういった外圧に逆らうために働く。あまりに観念的な言い方になるけれども、働く、働くことができる、ということは、自分の生活にぶしつけに干渉してくる世間や世界と渡り合うための、唯一の手段なのだった。(P251)
「わたしには、私が稼いだお金で、こうやって遊べてて、それが大事やと思う」
私は今でも、彼女のその言葉を思い出す。そして勇気を出す。