
橘海月
@amaretto319
2024年6月18日

あの家に暮らす四人の女
三浦しをん
読み終わった
古い洋館の牧田家は、母鶴代と、刺繍作家の娘佐知、居候となった友人雪乃とその後輩多恵美が暮らしている。守衛小屋には祖父の代から山田がいて、老人となった今も「私がお二人をお守りせねば」と達者だ。読み進むにつれ風変わりな日常に惹かれてゆく。
三浦しをんが描く世界は、どれも登場人物が真剣で滑稽で、たまらなく愛おしい。浮世離れした鶴代も、刺繍に没頭する佐知も、特徴がない容姿が特徴の雪乃も、男を見る目がない多恵美も、高倉健になりきれない山田も。不器用な自分を持て余しつつ、どこか憎めないで受け入れている様も。