miyuu "雷と走る" 2024年8月24日

miyuu
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@miyuu_0824
2024年8月24日
雷と走る
雷と走る
千早茜
一日でさくっと読めそうな小説を探しに本屋さんの新書コーナーうろうろして、装丁とタイトル、帯で一目惚れした本。 直木賞作者が描く、究極の愛のかたち。 難しい言葉を使わずに、身近にある言葉で読み手の想像力を掻き立てる文章だった。 あれこそが愛だったと確信できるのに、それからずっと愛がわからないのは、いちばん最初に触れた愛が、本能剥き出しの激しく、美しいものだったからそれ以外のものを愛と認識できないのかなと思った。 大人になるにつれて、守られていた頃の甘い気持ちや安心感を 胸の痛みと一緒に思い出すことが増えた気がする。 ただ受け取ることしかできなかった頃の愛は 返したいと思い、実際に返せるようになった時にはもう、 相手がいないこともあったりするからかな。 「虎は、私が所有した唯一の愛だった。」 本文から抜粋された帯の文が良かったな。 個人的には 「この人は私がなにを考えたかを想像するより、 信頼してもらえなかったと自分を憐れむことを優先する。」 この感情を冷静に伝えるすべを今まで持ってなかったから とっかかりになる文章と出会えて嬉しかった。
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