雷と走る
60件の記録
数奇@suuqi2025年12月23日読み終わった幼い頃、父の赴任でアフリカで暮らすことになった主人公が「ガードドッグ」として飼っていた「虎」と名付けた犬との回想。日本と違って治安が悪く犬の役割が大きく異なる国で、犬と人間の関係性の本質に迫るようなお話だと感じた。その思い出に引きずられ、日本に戻り大人になった今も愛を上手くつかめずにいる主人公の繊細な心の描写にも惹かれる作品だった。 ただ、主人公以外の人物が全員好きになれなくて、微妙にズレを感じて没入しきれないところもあった。恋人も少し怖く感じてしまうし、父親は勝手すぎるし、弟が保護犬を勧めてくるのも理解できず。家族のバックボーンがもう少し描かれれば違和感も和らいだだろうか。切なさや感動よりモヤモヤが残り、文章やテーマが良いだけに惜しいと感じてしまう。





𝘴𝘩@____toi9232025年12月19日読み終わった借りてきたそして、この人は私がなにを考えたかを想像するより、信頼してもらえなかったと自分を憐れみることを優先する。しんとした孤独感が深まっていく。(p67) 私を守るために人を傷つけてしまった虎を殺すか、虎と逃げるか、覚悟をもって選べただろうか。(p127) 犬は皆が獣ではない。でも、人間が知っている範疇をはるかに超えてしまう時もある。それは彼らも生きる為。そのとき人間はどうするか、どうひとつの強かな命と向き合うか、砂漠にまみれた国で暮らす犬たちが教えてくれました。



hao@mengmeng_da_2025年10月22日読み終わった借りてきた『殺して、自分も死ねばよかった』 父の海外駐在で過ごした異国の地で、ガードドッグ飼っていた犬との話。深い愛と信頼関係と、種としての深い溝の前で『責任』について漠然と考えさせられる 自分の身体にぽっかりと、失ったそれの形に穴が空いているような感覚について、タイトルが救いになっている気がしました。生き物を飼ったことがある人なら尚更、何か強く思うことがありそう。 ボリューム感的に1〜2時間で読了できるのと、主人公の名前があまり出てこないので没入感が凄かった。昼寝でリアルな夢を見て起きた時と同じ後味がした。


Miキ@ms09_262025年10月3日読み終わったどうしても消えない過去の出来事を ずっとずっと思ってる。 出来事は過去だけど、 思いはいつもすぐそこ。 分かるよ。 他人には分からない、と思ってる? けど、言ってみて。 後悔してもいいから。

装丁フェチ@yr_k_2025年9月28日読み終わった借りてきたまどかが虎の本能には勝てない責任は取れないって理解して手放す決断ができたのはえらいし合理的なんだろうな でも正しさでは癒されない傷だよね これが天気の子の世界だったら虎と共に生きていく道を選びそう 千早茜さん3冊目 やぱりするする読める文章

直線@hrv8k2025年7月24日読み終わった本棚で読まれるタイミングを待っていてくれた作品である。10歳だった少女がガードドッグに抱いた愛と、成長した彼女が恋人と育む愛が並行して描かれている。 言葉が通じない動物と多感で繊細で物知らぬ年頃の少女、という組み合わせだからこその 絆であった。他者が入り込む余地のない、彼女たちだけの濃密な絆であった。深いトラウマとなってしまったのも無理はない。 とはいえ、共通の言語を持とうが持つまいが、人間も相手を理解しようと努め、理解を得ようと心を開かなくては繋がってゆくことはできないのだなと思いながら現代部分を読んだ。 人にも物にも動物にも、それぞれの事情や背景がある。

annamsmonde@annamsmonde2025年6月3日読み終わった不穏さと読後感のバランスが良い。野生の力強い美しさと愛が切なく描かれていて胸がつまる! 「もう戻ってこない一瞬の永遠」 「自分の愛のかたちに沿わせることが相手にとっての幸せだと思いきれない私は、」 「幸せかと尋ねても人間以外の生き物は答えないだから、日々最善を尽くす。幸せにできているだろうかと常に自分に問うしかない。」
彗 -sui-@ll00iioo2025年4月16日読み終わった借りてきた最近ハマってる千早茜さんの小説を読んだ。 目で読んでいる黒い文字から、音も色も臭いもありありと伝わってくる。 午前中の2時間足らずであっという間に読んでしまった。


清水美穂子@favoriteworks2025年3月24日読み終わった「幸せかと尋ねても人間以外の生き物は答えない。だから、日々最善を尽くす。幸せにできているだろうかと常に自分に問うしかない」 犬と通じ合う。犬と人間との違いを思い知る。
きょうちゃん@kyou0-02025年3月20日読み終わった犬は犬、人は人 種族が違うとどうしても感覚のズレがある。 分かり合えないけど確かにある愛着、それを手放した罪悪感。大人になっても忘れられないかつての飼い犬を想う臆病な女の話。
ロッタ@rotta_yomu2025年1月26日読み終わった一行目から何ものでもない千早茜の世界が展開され、引き摺り込まれていく感覚。どんなに愛して、信じていても、まどかは人という生き物で虎は犬という生き物で、人間と犬は違うのだということをしっかりと書き切る千早さんだから、だから、千早さんの言葉は信じられる。 昔、犬を飼っていた。ももという名前でもうとうの昔にこの世にはいない。まどかはわたしではない。虎はももではない。だけど、虎を愛したまどかはわたしだったし、まどかを愛した虎はももだった。涙がぽろぽろこぼれた。





miyuu@miyuu_08242024年8月24日読み終わったかつて読んだ一日でさくっと読めそうな小説を探しに本屋さんの新書コーナーうろうろして、装丁とタイトル、帯で一目惚れした本。 直木賞作者が描く、究極の愛のかたち。 難しい言葉を使わずに、身近にある言葉で読み手の想像力を掻き立てる文章だった。 あれこそが愛だったと確信できるのに、それからずっと愛がわからないのは、いちばん最初に触れた愛が、本能剥き出しの激しく、美しいものだったからそれ以外のものを愛と認識できないのかなと思った。 大人になるにつれて、守られていた頃の甘い気持ちや安心感を 胸の痛みと一緒に思い出すことが増えた気がする。 ただ受け取ることしかできなかった頃の愛は 返したいと思い、実際に返せるようになった時にはもう、 相手がいないこともあったりするからかな。 「虎は、私が所有した唯一の愛だった。」 本文から抜粋された帯の文が良かったな。 個人的には 「この人は私がなにを考えたかを想像するより、 信頼してもらえなかったと自分を憐れむことを優先する。」 この感情を冷静に伝えるすべを今まで持ってなかったから とっかかりになる文章と出会えて嬉しかった。














































