
橘海月
@amaretto319
2024年10月6日
サクラサク、サクラチル
辻堂ゆめ
読み終わった
#ミステリ
この本を勧めてくれた娘に「虐待の話だよ」と事前に聞かされてはいたが、具体的な描写は読んでてなかなか辛かった。出来の良い姉と比べられた主人公は、小受も中受も失敗しなんとか高校は私学へ進む。そこで親から虐待された星さんと出会い、共感と復讐計画を練るが…。
お金の心配はないが、教育虐待で自由のない主人公と、ある程度の自由はあるものの、家計と家事を担い大学進学は無理な星さん。互いに「相手の状況よりはマシかもしれない」と思うのが辛くてたまらなかった。二人の考え得る復讐とXデーに想いを馳せながらもハラハラした。途中で犯人が誰か気づくのがまた辛い。
それにしても、二十歳成人だとこの物語は成り立たないわけで。十八歳成人となったからこそ、解決できる問題もあるのだなと思った。親の意思に左右されず進路を決められるという点では、十八歳の区切りは悪くないとは思う。三月後半生まれのどうしようもなさはあるけれど。