
あず
@azjoe451
2025年12月30日
一九八四年新訳版
ジョージ・オーウェル,
高橋和久
読み終わった
『すばらしい新世界』 『華氏451度』の二冊といっしょに友達に借りて、最後に読んだ本でした。
本の厚みと表紙からして、ラスボスに違いないと踏んでのことでした。
ラスボスにふさわしい、それ以上の絶望を教えてくれた一冊でした。
ウィンストンと一緒になって引き返すことの叶わない渦に呑まれていく感覚が今も忘れられない位には、夢中になりました。
数十頁に渡るゴールドスタインの手記が難しくて血眼になって読んでいた私は終盤の展開を読み、ああ全部なんの意味もなかったんだと清々しい気分にすらなりました。
逃げ場は頭の中にすらなく、徹底的に叩き潰して、新しい人間にしたあと殺す。
この世界にしかない美しい支配構造に興奮を覚える程でした。
ヒロインのジュリアもよかった。ミルドレッドやレーニナのような思想漬けでただの主人公の比較対象じゃなくて、微妙にウィンストンとはすれ違った目標で共闘を目論む存在というのは好きでした。
付録のニュースピーク原理もとても面白かった。角川版も読みたいです。


