一九八四年新訳版

56件の記録
- うめ@yomu310ume2025年5月9日読み終わった解説まで読み終わった。 怖い話だった。ラストどう行き着くのかと思ったら暗いラストだった。でも好きなラスト。最後ジュリアと再会があるから結末が締まってたな。 「どんなことでもーーあることないこと何でもーー言わせることはできるわ。でも信じさせることはできない。人の心のなかにまで入り込めはしないもの」(p256-257)ジュリアの台詞がいい。
- 床月ゆーか@u_ka_40382025年5月6日読み終わったようやく読み終わった…!読書初心者にはなかなかハードルが高かった気がする…。最後の方まで何処かで好転するのではないかと期待を抱いて読み進めていたけど、失意のまま終わりを迎えてしまった。付録と解説であの体制が続かなかったことが判ったのは少し救われた。付録の「ニュースピークの諸原理」はすごく興味深く読んだ。語彙をもっと増やさねばと改めて思った次第。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年5月5日読んでほしい最近読まれている本のなかにKADOKAWA版のこれが出ていたけど、個人的にはハヤカワepi文庫のこちらのほうが訳文がよくておすすめです。オーウェルは詩に対するなんらかの期待感、あるいは希望を見出しており、その意図を汲んでいるのであろう高橋和久訳のほうが作中詩が美しい。 本作はSF的設定に関心がもっていかれがちだけど、核心は「いかにして独裁状況は作られ維持されるか」というシステム論にあり、その状況こそが現代社会との類似性を持っている。端的に言えば、各種の貧困状態を意図的に作ること、が独裁状況の構築と維持の肝になる。経済・知識・心身の貧困はそれぞれが密接にかかわっていて、ひとつ崩すと徐々にすべてがダメになっていく。そしてなんらかの貧困状態にある者は、つまり余裕を失った者は他者への配慮や希望を失うし、社会や政治(という他者)へ意識を持つこともできなくなる。すなわち、「分断された個」が濫立する(が当人たちにその自覚はなく、これまた意図的に作られた「愛国心」によって共鳴しているつもりになっている)。各種の貧困=余裕のなさは「憎むべき他者=我々の利益を奪う者」として指定された存在へと向けられる憎悪によって、まがいものの解消をみる。政治によって意図的に作られた貧困が、これまた政治によって意図的に作られた「敵」へ向けられ、ガス抜きだけがなされる(よって貧困の解消にはならないし、そもそも解消されてはならない)。 (独裁=社会主義という図式も正しくない認識なので気をつけてほしい。社会主義という言葉はあまりにも多義的だし、むしろ独裁者が己の権力を維持するために「社会主義(と名指したもの)」を攻撃することもある。このあたりは『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』や『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』などを読むとわかりやすいのでぜひ)
- かみやま@K_tree_4S2025年5月2日読み終わったAudibleにて読了(聴了) 〈ビッグ・ブラザー〉率いる党によって思考までも監視される社会。主人公・ウィンストンは歴史を改竄する仕事に従事しながら党の打倒を夢見ていた。 未読の人には雰囲気のネタバレになってしまうが、読書中、どんどん気分が落ち込んだ。読了後には恐怖すらある。 やけに附録が充実しているのはニュースピークの啓蒙活動なのだろうか。 同志、ビッグ・ブラザーがあなたを見ている。
- きよのみ@choge592025年4月14日読んでる知り合って日が浅い人と立ち寄った本屋で、お互いが人生を変えた本をプレゼンして気に入ったら買う、というゲームをした。 1冊だけ購入したのがこの本。 冒頭は説明が多くてなかなか読み進まなかったけれど、途中から世界観に引き込まれている自分に気づく。
- 清水美穂子@favoriteworks2025年4月9日読み終わった怖くて走り抜けるように読んだ。 リアルな悪夢のようで、ひたすら怖い。 こんな世の中をどうやって生き延びたらいいんだろう、と思う。 1949年にこんな未来を描いたジョージ・オーウェル、すごいけれども、怖い。 恐ろしい世の中になっていく、という展開が、まるでフィクションじゃなく思えるから怖いのかもしれない。 ミヒャエル・エンデの『モモ』や、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』の方がもう少し安心して読める。
- あさのめ@asanome0072025年4月6日読み終わったツイッタでよく見るから読んだ。この手の本にしては読みやすい訳だった。 拷問のシーンがしんどい……。ずっと暗いし……。 私が持つ言葉にこの本の詳細な感想を表せるものがないけど、面白かったとは思う。 これが書かれた背景とか作者の思想についての解説がついてるので、それも今度しっかり読んでみたい。
- 清水美穂子@favoriteworks2025年3月25日読み始めた村上春樹の『1Q84』はその昔に読んでいても、ジョージ・オーウェルは読んでいなかったのを、密かにうしろめたく思っていた。 信頼のおける読書の友が読んでいると知って、わたしも読もう、となった。 彼曰く、かっぱえびせんみたいになる本らしい。