
橘海月
@amaretto319
2024年11月21日
実母と義母
村井理子
読み終わった
#エッセイ
亡くなった実母と認知症で介護中の義母。現在と過去とをいったりきたりしながら、二人の母と自分の人生を振り返る…と、概要は一言で説明できても、村井さんのエッセイはいつも一言で説明できないものがたくさんたくさん詰まっていて、そこにとても惹かれる。
特に、末期癌となった母とうまく会話できない場面は、まるで自分のことのようで身につまされた。私も実母はまだまだ元気と思っていた60代に癌で亡くなり、お稽古事の先生である義母は健在だ。これから先のことはわからない、でも実母に対する複雑な思いを抱えつつ、義母ともつきあってゆくのだろうと思う。
実母も義母も好きだ。それは間違いない。でも同時に、実母に対しての幼少の頃からの複雑な思い(優秀な姉と比較され理不尽な扱いだった)や、義母に対する遠慮や戸惑い(娘と言われプライベートに踏み込まれる)があって、どちらからも逃げたくなったのも事実だ。本を読んでいると、それらのできごとが生々しく思い出されて頭を抱えたくなった。
