
みっつー
@32CH_books
2025年12月30日
今日もひとり、ディズニーランドで
ワクサカソウヘイ
読み終わった
よくよく考えれば、私は人生から逃げ続けている。
定職に就くことなくアルバイトをしながら、ゲーム実況をして、テレビを見ては「このお店行きたかったとしても特集されちゃったら混んで行けないじゃんね〜?」と自分は大していきたいわけでもない流行りのスイーツ専門店に文句を垂れながらみかんをボリボリと貪るだけのダメ人間。
それが私だ。
周りの人間は就職したり、結婚して、子どもがいたりするのに対して、私はずっとゲーム画面に向かって声を発し続けている。
かろうじて「YouTubeの収益化条件に達した」という事実にギリギリでメンタルを繋ぎ止められている状況であり、3ヶ月に一万円貰えるかどうかというところで活動を続けている。
ただ、数ヶ月に一回YouTubeから収益をいただけるだけでも、いつも動画を見てくれる人には心の底から感謝したい。本当にありがとう。
とはいえ、人が生活するというのにはあまりにも心許ない金額であることも確かだし、活動を続けるということはアルバイトをやり過ぎることも出来ない。
以前YouTubeで見たお笑い芸人さんが言っていた「売れかけの頃に、単価の低いお笑いの仕事はたくさん頂けるんだけど、その間アルバイトをすることも出来ないからめちゃくちゃ貧乏な時期がある」という言葉を思い出す。
なんか今はそんな感じがする。
仕事をすることも出来ないけれど、お金があまり動かないゲーム実況も本気で望みたい。
そんな貧相なアンビバレントがせめぎ合い、無い脳みそをフル回転させて考え抜いた結果が、ここ最近描き続けているこのnote、それと読書である。
ワクサカソウヘイさんの『今日もひとり、ディズニーランドで』という本を読んだ。
実はこの本はもう5回くらい読み直している。
文章がとにかく好きなのだ。
マンガではなく、文字のみの媒体で笑わせられたのはおそらくこの本が初めてだったように思う。
そもそも小説とかの本って笑いながら読むものでは無いと思ってすらいた。
エッセイの存在も知らなかったため、この世にはミステリー小説と恋愛小説くらいしか無いと中高生くらいの私は思っていた。
この本はいわゆる自伝小説に当たるものだと思うのだけれど、ベース、物語の中で動いている登場人物は著者のワクサカさん本人である。
誇張していそうなところはあるとはいえ、この本は23歳のワクサカさんが本当に「何者でもなかった頃」のことを思い出しながら書かれているものなのだろう。
私が学生の頃に読んでいた時は「なんて面白いんだ!」「文章力が天才!」「例えが秀逸!」「マヂウケルwww」という豆苗みたいな感想しか湧いてこなかったのだけれど、今読み直すと全く違った顔を見せるのだ。
この小説は、自己との向き合い、そして家族との折り合いの話でもあるのだ。
主人公は無職で、実家で寝てばかりであることを父親に指摘され、それに触発され毎日ディズニーランドに行くこととなる。
学生時代に稼ぎまくった貯金があるとのことだったが、それでもディズニーランドを選ぶところがとても狂っていて好きだ。
自分だったらシンプルに日本一周とか、もしくは海外とかも視野に入れるかもしれない。
ディズニーランドて。
ただ、読み進めていくうちにどうしてディズニーランドを「自分探しの旅」に当てはめたのかは明らかになる。
最終的に大量にあった貯金が底をつき始めると、主人公の心はどんどん荒んでいく、さらには感覚が研ぎ澄まされていく。
夢の国は食費も相当に嵩む、故に年間パスポートを作ろうが、結局園内で食事をとることもままならなくなるのだ。
しかし、そんな極限状態と呼べる程の孤独を自覚した時、初めて人は変われるということに気づける。
諦め、と言い換えてもいいかもしれない。
世界はどうしたって進んでいく。
自分が毎日、笑っていようが、泣いていようが、怒っていようが、ダーツをしていようが、カラオケをしていようが、ボウリングをしていようが、ゲーム実況をしていようが、本を読んでいようが、noteを書いていようが、スヤスヤと寝ていようが。
私にとって、この世界のペースは早過ぎる。
目まぐるしくて、眩しくってたまらない。
でもだからこそ逃げていては行けないと思ってしまう。
私が足りない脳で考えに至った「読書」と「note」というのは極限状態の自分に今何が足りないかというのを無自覚に提示してきたのかもしれない。
スピリチュアルに言えば「神のお導き」だ。
どうせ今のこの生活は逃亡だ。
でもただ逃げているだけではつまらない。
その逃亡生活を書いたっていいし、“逃亡”そのものを追い抜いてやろうと画策したっていい。
逃亡が逃亡にならない日はいつか来るのか。
この生活の先に「折り合い」が訪れる日が来るのか。
それはまだ分からない。
分からないの先を知りたい。
だから明日もまた、逃げ続けるのだ。
あくまでも、前向きに。