のぴの本棚 "アナザー・ワールド―王国〈そ..." 2025年1月1日

アナザー・ワールド―王国〈その4〉 (新潮文庫)
・夢の中でおいしい果物やきれいな花を見たみたいに、ふわりと口元をあげて、目を細めてもきらきらとしたなにかがこぼれ出てくるみたいだった。 こんな目で自分を見てくれる人がいるうちは、生きていようといつも思う。 ・人は人に捨てられたりなんかしない。自分が自分を捨てることしかできないよ。 ・別に嫌われてはいないことを知っているけれど、終わってしまったことも知っている。 ・私は、名前は世間に出なくてもいいし、だれにも知られなくてもいい。でも、自分の世界に満足したくない。 ・その自信をつけるためだけに、人は毎日、だれが見ているかどうかもわからないのに、自分に嘘をつかないでいられるの。 ・私は、ああいうまとまり方よりも、完璧でないものが好き。動くものが好き、でこぼこして、不器用なものが好き。 ・ほんとうにこわいことは、たったひとつ、自分の魂を自分がおろそかにすることだけなのだ。 ・俺たちはみんな、君が生きているだけで、呼吸してるだけで、もうなんでもかまわないくらいなんだから。 ・みんな、実はいろんなものに愛されたり支えられたりしてるのに、ちっぽけな自分の悩みでいっぱいになっているのな。 人間ってほんと贅沢なものだよ。 ・何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。
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