かえるくん
@u305457c
2025年12月31日
寝ながら学べる構造主義
内田樹
読んでる
まえがきに、専門書のしくみを簡単に書いてくれていて、構造主義云々の前に、新書ビギナーにも易しい
このような新書を、体感を持って読めるようになっているのは、社会との交わりや普段の思考において、「考えたことのある」事柄が非常に増えているから
言説→本の中に出てくる例示(→自らの体験)まで思考ながら読めている
メモ
まえがき
よい専門書は「私たちが知らないこと」から出発して、「専門家がいいそうもないこと」を拾い集めながら進む
根源的な問い(人はなぜ死ぬのかとか)に出会う可能性が高い
その根源的な省察に基づいて、知識や情報がかたられる
第一章 構造主義前史
構造主義とは、私たちはある時代、ある環境のもとで生きていて、その条件が考え方やものの見方を決定している
自分が思うほど自由に主体的にものを見ていない
この事実を徹底的に掘り下げたことが構造主義の功績
・構造主義の源流にあるのはマルクス
マルクスは、存在することに軸足を置いた伝統的な人間観から、行動することに軸足を置いた人間の見方を考えた
大切なのは「自分のありのままにある」に満足することではなく、「命懸けの跳躍」を試みて、「自分がそうありたいと願うものになること」である
人間は行動しものをつくり、その「作られたもの」が人間に向かって、自分が「何ものであるか」教えてくれる
天動説的人間観から地動説的人間観
・フロイト
無意識の部屋 抑圧のメカニズム
人間は、見たくないものから構造的に(無意識の部屋、番人)目を逸らし続けている
・ニーチェ
われわれはわれわれ自身が何者であるかを知らない
なぜ現代人はこんなにバカになったのか?を問い続けていた
大衆社会の人々は畜群 他の人同じように振る舞う
みんなと同じであることに幸福な快楽を見出すものが奴隷
貴族はそれを助け出す、自由で無垢で気高い存在とした
これを極限まで突き詰めたのは超人
第二章 始祖登場
ソシュール
ことばとはものの名前ではない
聖書では、人間がいろんなものに名前をつけたというが
それ以前からそれらは存在していて、ことばによって世界を切り分けているに過ぎない
私たちの心や内面や意識は、ことば(主に母国語)にのぅて事後的に得られた言語記号の効果
また、持論というものも、その多くは誰かから聞いたことの繰り返し
私のアイデンティティは、(そのほとんどが外来から到来したもので構成された)私が語ったことばを通じて事後的に知らされる
第三章
歴史は一直線ではなく、選ばれなかったたくさんのファクターがある
いま ここ 私 主義 = 人間主義
コロンブスの卵の例
狂人は市民と別枠だったので役割があったが、
市民の枠に入れられたことで、監禁された
司法から医療が判断を下すように
体も社会制度 ナンバから矯正された歩行
軍隊の体操、体育座り(手足の自由がなく、浅い呼吸しかできず、前しか向けない)子供に対する暴力虐待
道徳の向上、近代的国家体制
森有礼が体操を教育に導入
山縣有朋が徴兵制を導入
王には二つの体がある
市民と同じ身体と、政治的身体
大逆罪に対して車裂きや火刑があるのは、王の政治的身体を犯す、弑逆者の政治的身体を殺すため
性に関する言説を含めて、
権力はあらゆる人間的活動を分類し命名し標準化しカタログ化する
ストック趨向性
皮肉なことに、人文学者はまずフーコーを読まなければいけない、という権力=知、標準なの圧力・趨勢が生まれている
(フーコーも予知していたはず)
第四章