寝ながら学べる構造主義

43件の記録
- Daidaigo@df21792025年9月23日読み終わった十数年ぶりに再読。「自分が何を知らないか、知りようがない。それでも行動を通して世界に自分を投げ込んでいく」 こういった考え方はこの人の本に共通する視点だと感じる。多分構造主義のことを語ってくれているのだが、この著者の視点を言いたいがために議論を積み重ねているような感じもしなくもない。 前は感じなかったのだが、「みんなこうだと思ってるでしょ、けど実はほんとはこうなんですよ」という語り口が陰謀論的に見えてしまうのは気のせいだろうか。大学の頃はこの話の持って行き方にものすごく惹かれたのだが、今はどうも素直に受け取れなくなっていて、年月の経過を感じる。著者の顔写真がまぁ若々しいこと。
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年9月10日読み終わったおもしろかったー 噛み砕いた分かりやすい文章とイメージしやすい例えで、とても飲みこみやすかった。 あと、内田さんが言うとおりに意識しなくても構造主義が浸透しきっているということと、ここまで齢を重ねるうちに見聞きしたことや、何となく考えていたことが重なる部分もあったのかと思う。 それにしても、小説を読む時とはまた違う脳の使い方で、意欲(なのか?)が増す読書だった。
- mac_355@mac_3352025年9月2日読み終わった構造主義を理解してこそ、ポスト構造主義を理解できると思うが、理解が難しい(興味がわかない領域もある)構造主義を現代の言葉で説明してくれる。 フーコーの「歴史の直線的推移は幻想」(いま、ここ、私が歴史の進化の最高到達点ではない)という批判的な姿勢が私には刺さった。
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年8月27日読み始めた借りてきた@ 図書館きょうからのお昼休み読書として。 フロイトのところまでを読んだ。 まだ序盤も序盤だけど、わかりやすくておもしろい。「寝ながら学べる」ってことだけど、机でノートにメモしながらと真逆の姿勢で読んでいます。
- とーひろ@kajihirorz13162025年4月30日読み終わった・思いを言葉に託すというのは不正確で、自分の心の中にある想いは言葉によって表現されると同時に生じる。自分が語った言葉を通じて、自分のアイデンティティは事後的に知らされる。 言葉にできて初めて概念化されるから。「肩が凝る」とかも。確信を持って他人に陳述しているものは「誰かから聞かされたこと」。 ・批評家は作者に書くことを動機付けた初期条件の特定を通じて、作品の秘密を明らかにするのが仕事。 ・記憶は他者による承認を求めて思いだすもの。他者にこう思って欲しい、という未来に向けて過去を思い出す ・人間の本質は贈与にある。、贈与と返礼の往還運動。会話において大切なのは「理解」よりも「返事」。 哲学書を読んで、 自分が日々過ごしている世界を俯瞰して見れるようになる、物事を分けて考えることができそうになった。 これが難しいと感じるのは共感ができないからか?歳をとると読めるようになるのだと。
- 益田@msd2025年4月11日読み終わった昔読んだが内容を全く覚えていなかったので再読 四銃士をはじめ、フロイトやニーチェやマルクスも分かりやすく書かれていて私のような初学者には最適な本でした。 自分たちの判断や価値観は社会に属しているからできたもので、主体的だと思っているものは主体的では無いというのは成程と思った。「自分たちの「常識」を拡大適用しないという節度を保つことが大事」という序盤に出てきた文章は肝に銘じたい。
- 益田@msd2025年4月3日読んでるいま、私たちがごく自然に、ほとんど自動的に行っている善悪の見きわめや美醜の判断は、それほど普遍性をもつものではないかも知れない、ということをつねに忘れないことがたいせつです。それは言い換えれば、自分の「常識」を拡大適用しないという節度を保つことです。 私たちにとって「ナチュラル」に映るのは、とりあえず私たちの時代、私たちの棲む地域、私たちの属する社会集団に固有の「民族誌的偏見」にすぎないのです。 そういうふうに考えると、「ポスト構造主義期」を生きている私たちは、「構造主義を『常識』とみなす思想史上の奇習の時代」を生きているということになります(p18-19)