寝ながら学べる構造主義

17件の記録
- とーひろ@kajihirorz13162025年4月30日読み終わった・思いを言葉に託すというのは不正確で、自分の心の中にある想いは言葉によって表現されると同時に生じる。自分が語った言葉を通じて、自分のアイデンティティは事後的に知らされる。 言葉にできて初めて概念化されるから。「肩が凝る」とかも。確信を持って他人に陳述しているものは「誰かから聞かされたこと」。 ・批評家は作者に書くことを動機付けた初期条件の特定を通じて、作品の秘密を明らかにするのが仕事。 ・記憶は他者による承認を求めて思いだすもの。他者にこう思って欲しい、という未来に向けて過去を思い出す ・人間の本質は贈与にある。、贈与と返礼の往還運動。会話において大切なのは「理解」よりも「返事」。 哲学書を読んで、 自分が日々過ごしている世界を俯瞰して見れるようになる、物事を分けて考えることができそうになった。 これが難しいと感じるのは共感ができないからか?歳をとると読めるようになるのだと。
- 益田@msd2025年4月11日読み終わった昔読んだが内容を全く覚えていなかったので再読 四銃士をはじめ、フロイトやニーチェやマルクスも分かりやすく書かれていて私のような初学者には最適な本でした。 自分たちの判断や価値観は社会に属しているからできたもので、主体的だと思っているものは主体的では無いというのは成程と思った。「自分たちの「常識」を拡大適用しないという節度を保つことが大事」という序盤に出てきた文章は肝に銘じたい。
- 益田@msd2025年4月3日読んでるいま、私たちがごく自然に、ほとんど自動的に行っている善悪の見きわめや美醜の判断は、それほど普遍性をもつものではないかも知れない、ということをつねに忘れないことがたいせつです。それは言い換えれば、自分の「常識」を拡大適用しないという節度を保つことです。 私たちにとって「ナチュラル」に映るのは、とりあえず私たちの時代、私たちの棲む地域、私たちの属する社会集団に固有の「民族誌的偏見」にすぎないのです。 そういうふうに考えると、「ポスト構造主義期」を生きている私たちは、「構造主義を『常識』とみなす思想史上の奇習の時代」を生きているということになります(p18-19)