
miyuu
@miyuu_0824
2025年12月31日

虐殺器官
伊藤計劃
かつて読んだ
虐殺には、文法がある。
言語は、後天的な学習の産物ではない。
遺伝子に刻まれた脳の機能。虐殺器官。
人間は、本質的に残虐なのだ。
それでも、人間は選ぶことができる。
過去や遺伝子などの先行条件があったとしても
自分のために、誰かのために
してはいけないこと、しなければいけないことを選ぶことができる。
自分で犯した罪は、自分自身の責任として
背負いこむことができる。
仕事として、数えきれないほどの人間を殺してきた主人公。
人間には、選択の自由がある。
そしてそこには常に、自由の責任も共にある。
選んだ結果としての自由を背負う必要がある。
主人公が、自分に課した罰とは何か。
エピローグのスピード感がすごかった。
隅々までじっくり読めてよかった。
細かすぎる心理描写と情景描写。
抽象概念が次々と出てきて脳は常にフル稼働だった。
でもこの繊細さがあったからこそ、
SFをあんまり読まない自分でも面白いと思ったんだろうなぁ。