
藤野ふじの
@fujiponsai
2026年1月1日
ハルシネーションの庭
村崎なつ生,
紀伊カンナ
読んでる
読み終わった
あるきっかけで人との接触や自分の身体そのものに違和や怖れを感じてしまうようになった七緒と彼が出会ったアンドロイドの牡丹。作中の人々やアンドロイドの言葉がひとつひとつ響くような物語。彼らがゆっくりと言葉に向き合っていく過程が丁寧にえがかれていく。大丈夫、という言葉ひとつとっても発した人と受けとる人では同じものではなくて欠けたり増えたりしていく。愛という言葉はさらに複雑で、愛の種類も向き合い方も向き合うために必要な時間も違う。それでも言葉を使うことを投げださないで、互いに何を信じてもらいたくて、何を信じられるのか言葉をつむぐ。
アンドロイドと恋愛ということでイアン・マキューアンの恋するアダムを連想したが、人とアンドロイドの愛に関して、またひとつ違う結末を導き出し、最後のタイトル回収の美しさ!!!!