
ぱん
@sabuwako
2026年1月4日
地獄変
芥川龍之介
読み終わった
「大川の水」って地元の話だった。
芥川って古典を題材にするのが多いから、てっきりこういう私小説的なの書いているイメージが少なかった。
隅田川がそばにある風景をありありと思い出せた。
「芋粥」と「鼻」は娘がケラケラ笑ってくれた。
「舞踏会」ロマンティックなお話。ロティはジュリアン・ヴィオで『お菊夫人』の元ネタ。
「秋」
誰もが一度は考える「あのときあちらの道を選んでいたら」。結婚という大きな分かれ道でそれを目の当たりにする姉妹の話。
if世界を匂わせはするものの、具体的な表現は避けつつ、姉妹の心の揺れを何とも切なく表現している。
この「あのときあちらを」というのは現代でも通ずるテーマで、結局ないものねだりなのはわかってるんだけど、それでも羨望し、嫉妬してしまう。
最後がすれ違いで終わるのも非常に美しい。
これをたかだか20ページ程度で描くのがすごい。無駄がない。シンプルに必要な表現だけをつめこんでいる。
「トロッコ」あるある小説その2。子どもの頃、ワクワクして夢中になってやり込む感覚。それが一線超えてしまってどうしようもなくなってしまった時の絶望感。そこからなんとか全力で取り返そうとする必死さ。これらを大人になってからふと思い出す瞬間があることも含めて、あるある。
「奉教人の死」は何となく内容が入ってこなかったのでパス。いつか読み直す。
「藪の中」は森見登美彦で読んだ新解釈の記憶。ただ内容が入ってこなかったので今回はパス。いつか読み直す。