"生き延びたものたちの哀しみを..." 2026年1月1日

八
@Hachi8
2026年1月1日
生き延びたものたちの哀しみを抱いて
今年の年越し本。 めっっちゃ難しかった!笑 目取真俊・崎山多美の小説の分析に入る前の前提事項が膨大で、頭をいっぱいにさせながらついていった。 この本を読みながら、女性の分断や「選ばされている」という意味でアトウッド『侍女の物語』を、記録に残されずなかったことにされた「慰安婦」の存在という点や「被害/加害」というある種の両面性を持った複雑な立ち位置という意味で映画『黒川の女たち』を思い出した。 沖縄の複雑さ、日本/沖縄・米国/沖縄という関係性、二重の意味で差し出された「特殊婦人」、そして「慰安婦」の存在… 「強く清い妻・母」は表彰されていたとかゲーって感じだし、「救済」を装った支配とかもう嫌すぎるけど、これは見覚えあるな……って感じだった。 平和の礎に慰安婦の名前はないことに驚き、宮古島の個人私有地に慰安婦となった女性たちの名前が刻まれた祈念碑が建てられた話にはもう泣いてしまいそうだった。しかもその私有地の持主は男性。素晴らしい男性だ…。 「慰安婦」の痛みは「今を生きる人々の「記憶」でしか回復できない」という、これはこの運動を記録した洪さんという方の言葉なんだけど、これがもう『黒川の女たち』と同じじゃん…って感じで、年明け早々思うことが色々あった。 難しい本!って最初に感想を書いたけど、いざ書き始めたら色々自分の中から湧き出てきて長文になった。高いけど読む価値がすごくある本です
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved